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映画を見ても何も思わない猿

13時間 ベンガジの秘密の兵士

投稿日:2017年5月9日 更新日:

13時間ベンガジの秘密の兵士 (字幕版)

日本では劇場公開されていない作品。

「アルマゲドン」「トランスフォーマー」のマイケル・ベイ監督がメガホンを取った映画なのに、どうして劇場で公開されなかったのか。

何か、政治的な事情があったんだろうか。

もう、緊張の連続です。
2012年の、アメリカ在外公館襲撃事件。

これ自体が、映画『イノセンス・オブ・ムスリム』が原因だと言われている。
『イノセンス・オブ・ムスリム』がイスラム教に対して侮辱的だということで、この「13時間」のモチーフとなったリビアのアメリカ在外公館襲撃事件と、カイロでの米国大使館の襲撃事件が起こった。

「13時間」の時には、駐リビアのアメリカ特命全権大使・クリストファー・スティーブンスが死去。

この事件が起こったのは、9月11日。あの9.11から11年を経た同日だったのは、偶然だったのだろうか。

民間軍事会社が主人公になっていて、失われた仲間を悼む姿や「家に帰れる」が感動的なシーンとして描かれるわけだが、その前に同じようにこちら側(アメリカ側)も、リビアの若者をバシバシ殺してるし、それを悲しむ地元の家族の姿も一瞬だが、描かれている。

いろんな映画があるが、もしエイリアン的な、地球外生命体と戦う設定なら、間違いなくアメリカ人とリビア人、結託すると思う。
それは「●●人」とか関係なく、「地球人」ということで一致団結するんだから。
でも、地球という星が今のところ宇宙では平和なものだから、いわば「同種族の、内輪揉め」を延々続けている状態、なのだ。

 

悲しいけれど、今でも中東では、起こっている事態。

最後の方のシーンで「国を、建て直せよ」みたいなことを現地の通訳に民兵が言うシーンがあるが、アメリカさえ来なければ…と言う憎しみを持っている地元民は多いはず。

でもアメリカが進駐したおかげで、ひどい虐殺を回避できた面もあるかもしれない。

アメリカ人による、アメリカ人に向けた映画なので、「CIA職員の勇気ある死を悼む」というスタンスは仕方がないと思うけど、じゃあ現地で死んでいったリビア人は「テロリスト」で「邪教徒」で「悪魔」で「暴徒」で「未開の土人」なのか!?

こういう映画は、緊迫感と迫力に気圧されながらも、だんだんその勝手な視点に、腹たってくる。

ほんの70年前くらいまでは、その「テロリスト」「邪教徒」「悪魔」「暴徒」「未開の土人」は、日本人だったわけだし。

 

Amazonプライムで見ました。

 

 

 

 

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