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氷室京介「LAST GIGS」に感じる100の憂鬱

投稿日:2016年5月24日 更新日:

LAST GIGS公演、最終日に行って参りました。

IMG_1027

 

東京ドーム。
16時開場、18時開演。

もう、すごい人。たぶん、キャパシティより多い人が、つまりチケットを手にできなかった人も集まってるんじゃないか、というくらいの熱気。

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グッズ売り場は長蛇の列。
開演に、間に合うの!?っていうくらい。
「会場限定」のものもあったりして、

来るたびに思うんですけど、ドームって空調どうなってるんですかね。
なんか、居心地がいい温度に保たれてる。
どこかから、微風を感じる。
涼しい。
これをこの容積でやろうとすると、すごい技術があるんじゃないか、と思わせてくれます。

 

LAST GIGSとはなんだったのか!?

 

今回のツアーは、氷室京介自身の、耳の調子の悪さから
「思ったようなライブパフォーマンスができない」との理由からの「ライブ活動停止宣言」を受けて行われました。

ファンも誤解してるみたいなんですが、「引退」ではないんですよ。
勝手に「氷室さんがいなくなる〜」って泣いてる人がいるんですが、ちゃんと読みましょうねw

BOØWY時代の曲を多めにセットされたこのライブ、
「最後なんで楽しもう」という、

「すでに同窓会」あつかいだった、
あの1988年の「LAST GIGS」に近いノリがありましたね。
本人も、楽しんでいた。

セットリストは以下の通り。(青字はBOØWYの曲)

 

DREAMIN’
RUNAWAY TRAIN
BANG THE BEAT
PARACHUTE
NATIVE STRANGER
WARRIORS
RENDEZ-VOUS
ONLY YOU
PLASTIC BOMB
BEAT SWEET
WILD ROMANCE
WILD AT NIGHT
LOVE & GAME (Re-mix)
TO THE HIGHWAY
BLUE VACATION
ROUGE OF GRAY
Baby Action
ミス・ミステリー・レディ (VISUAL VISION)
WELCOME TO THE TWILIGHT
IF YOU WANT
“16”
CLOUDY HEART
LOVER’S DAY
ANGEL

アンコール #1:
The Sun Also Rises
魂を抱いてくれ
IN THE NUDE~Even not in the mood~
JEALOUSYを眠らせて
NO. NEW YORK

アンコール #2:
VIRGIN BEAT
KISS ME
ROXY
SUMMER GAME
アンコール #3:
SEX&CLASH&ROCK’N’ROLL
B・BLUE

 

 

もちろんBOØWYの曲に関してはオリジナルのボーカルですし、
クオリティ的に素晴らしいんですが、なんせ30年前の曲ですからね。

最新の「ONE LIFE」とか(今回は演奏ナシ」、そういう楽曲から比べると、やはり本人としても雰囲気は「カラオケ」なんですよね。

80年代に、4人で成立して一世を風靡したサウンドですから、
今に至っていくら似せても、最高峰はあの当時のあの4人です。

最後の(?)ベストアルバムに収録されたBOØWYの曲を録音するにあたっては、当時の機材(エフェクターとかアンプとか、布袋さんが使ってたもの)を探して、買い直して挑まれたそうですよ。

だからと言って、妙に「今風」にリアレンジしたとて、
これはこれでまた「違うだロ…」って言われそう。

「LOVE&GAME」ですら、「今風」を入れると、あれくらい変わるんですから。

でもDiGiTORONIXで発表されていた楽曲や、

「Play Within A Play(GOSPELS OF JUDAS)」は、今後のヒムロックの進む方向を示唆してくれているかのようですね。

DiGiTORONIX(PC版は一時休止中。今はAndroid OSのみ稼働)
http://www.e-fanclub.com/DiGiTRONiX/end_info.asp

 

 

BOØWYという亡霊に取り付かれた憂鬱

 

 

それにしても、
「BOØWYでいい」っていう人、多いんです。
ほんと、心からウンザリしますw

これ、長年「アーティスト氷室京介」を、理解しているつもりで陰ながら応援してるつもりの者からすると、
「これまでのキャリア、ナメてんの!?」と言いたくなる憂鬱さです。

 

 

「BOØWYだって氷室じゃん!」
が正解であることも知りつつ、

いくら年月が経っても、
自分の青春時代を懐古する精神から抜け出せず、
思い出話を繰り返しし続けるおっさん&おばはんの世界。

「懐かしのメロディ」の世界ですね。

この30年のうち、アメリカへ行き、そこで苦悩し、試練と試行錯誤を重ねてきて進化してきたアーティストの軌跡などは、一切無視。

「ヒット曲!ヒット曲やってよ!」な無神経な「ファン」。

最後は布袋が出てくるべきでしょー!的な、馬鹿ども。

 

 

そういう人にとって、
甲本ヒロトはブルーハーツだし、
奥居香はプリンセスプリンセスだし、
ダイヤモンドユカイはレッドウォーリアーズだし、
矢沢永吉はキャロルなんでしょう。

サザンやXジャパンはまだ続いているけれど。

じゃあエリッククラプトンは、クリームなのw!?
ジェームスブラウンはフェイマスフレイムスw??



一つの区切りとしての「LAST GIGS」。

「IF YOU WANT」を聴いた時、
苦悩と苦難の道を、誰にも言わず歩いてきた氷室京介の悲哀を感じました。

愚痴を言わず、バラエティなどで語らず、
歌に乗せて、歌詞以上の世界と思考を与えてくれた。
根底にある、優しさと、愛。

形は違えど、たくさんの人が彼のその波動を感じて、これだけ集まっている。

そう思うと、やはり熱いものがこみ上げてきましたよ。

 

このライブ、WOWOWで放送されるそうです。会場で配られたチラシ。
vdffgr

DVD/BDも、出るでしょうねえ。

 

 

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