主役のアシュトン・カッチャー、歩き方まで似てます。
冒頭のプレゼンテーションは、まさに本人かと見まごうばかり。
奇人、変人と言われたジョブズの美化…とも言えない、人物像の描写。
アメリカの、あの「ガレージから始まる感じ」にわくわくはすれど、
やっぱり「す〜ぐビジネスにするんだから〜」みたいなスピード感は、
日本人には馴染めないのかもしれませんねえ。
一時、
なぜ、日本でiPhoneやジョブズが生まれないのか
みたいな言説が多く流布していましたけど、
それは「アメリカじゃないから」というだけじゃないかと。
単純に、ではなく、
風土とか、
伝統とか、
悪癖とか、
そういうのをひっくるめて。
「なぜ生まれないのか」という主張のテーマは、
日本では、「出る杭は打たれるから」に他なりません。
アップルについてのぼんやりとした知識だと、え、ジョブズがアップルのすごい人だとは知ってたけど、アップルの創業者なんだ…?
っていう人もいるはず。
そんな創業者でも、
「なんだお前は。」
と、追い出されてしまう。
アメリカすげえ。
「出る杭」じゃなくて「生えてた根」ですら抜こうとする世界。
それはもちろん、ガレージで細々とやってれば追い出されなかったけど、
大きくなったアップルでは取締役会がそれを許さない。
創業者の言葉、や立志伝が有名になり神格化される、
というのは、日本人としては松下幸之助や本田宗一郎で経験しています。
アップルが世界一の企業になったところで、物語は終わりますが、
このあと、
冒頭へ戻り、
iPod→iPhone
そして伝説へ→
という流れ。
変人と思われることを恐れるな!
という、今も無言のメッセージを全世界に送り続けていると思えるスティーブ・ジョブズ。
わざわざ、あのガレージの頃に手伝っていた仲間に
「株式を渡さない」という決断をするシーンを入れたのには、
彼の人間性や人生哲学を表わすのに必要性があった、からなんでしょうか。
そしてジョブズが生きているときに、
「そんなものは絶対に出すなボケ!!」
と言ってたと言われる
『Apple Pencil』が発売になるとか。
http://japanese.engadget.com/2015/09/09/ipad-pro-apple-pencil-lightning/
アップルの凋落の始まり、となるのか…w