ゴジラ第22作。
とうとうタブーに手をつけてしまいましたね感がある。あの第1作でゴジラを骨にした、「オキシジェンデストロイヤー」が復活。この研究が、また日の目を浴びることに。
前作(ゴジラ対スペースゴジラ)の1年後らしい。ゴジラは自らの体で核融合を続け、メルトダウン寸前。いわば「風邪気味」で暴れ回る。
デストロイアが強くて、それだけでも爆発しそう。そうなのだ、タブーに踏み込んだ(ゴジラを殺せる研究の存在を出してきた)回だけあって、ゴジラは死んでしまうのだ。
その前にミニゴジラとの愛情を表すような場面が出てくるのですが、偲ばれるのは「ミニラ」の存在が完全になかったことにされている…。
尻尾で首つかまれて振り回されるゴジラ。
それだけで有明近辺が壊滅。背びれが溶け出し、光を放ちはじめる。
これを冷却するべく導入されたGフォースの秘密兵器も導入されるが、体内が1200度に達し、ゴジラはあえなくメルトダウン。
そこへ「冷却レーザーを撃つ」という。「ものすごい放射能だ…」と思わず高嶋政宏もつぶやいてしまうほどの…。
周囲の汚染はいかばかりか。
見守られる中、炉心そのものと化したゴジラは熱くなりすぎ、溶けてボロボロに死んでしまう。
あのゴジラが。
あの破壊獣が。
東京を死の街にして。
ここでお決まりの「人類への警鐘」的なモチーフが思い出され、ゴジラはいなくなる。そういえば第一作で退治されたゴジラは、第二作で「他の個体、いたよ〜ん」ということになってた。今回も、それを示唆した形で終わる。
エンドロールは、過去のゴジラ作品を見ながら…。