たった60分で文明を荒廃させた最終戦争から、数百年後。残された人類は地を這う移動型の都市で暮らす事を選択し、地上は、都市同士が捕食しあう弱肉強食の世界へと姿を変えた。 この荒れ果てた地は、巨大移動都市・ロンドンによって支配されていた。ロンドンは捕食した都市の資源を再利用し、人間を奴隷化することで成長し続ける。小さな都市と人々は、その圧倒的な存在を前に逃げるようにして生きるしかなかった。 いつ喰われるかもしれない絶望的な日々の中、その目に激しい怒りを宿した一人の少女が、反撃へと動き出す。
ロンドンが他の定住都市を食らい、それを原資に成長している…しかもこの移動都市には、ちゃんと階級もあるっぽいし、まさに「未来の大英帝国」という皮肉が隠れている気がする。
本当にそこに暮らす「ロンドン市民」は、「罪なき人々」と言えるのか?
ラストにはアジアとの和解っぽいイメージが描かれるが、けっきょく差別的な欧米社会の常識を受け入れたら、同じことが繰り返されるような気もする。
サイバー・パンク的な「オールドテック」が満載な、未来の地球。
・Amazonプライムに入れば、すぐ観れるというやつ!