こういう本は、芸能好きの人が飛びつくんだろうか。
実はその内容は、眉唾なものも多い。
昔を振り返る時に、「女性自身によると」と、その根拠をいわゆる「女性誌」に求めるのはどうかな…と思う箇所が何個もある。
その当時にすでに、「また女性誌がテキトーなことを…」と言われてたはずなのに、それを年月を経て「当時はそうだった」と確定事実のように言われても困る。
中盤は日本の映画の変革。
最後は、芸能と差別について。
芸能は、歌やテレビや芝居、という表層の部分と、いわゆる「河原乞食」であるという本質の部分と、どんなに時代を経ても、その二層を併せ持っている。
言い方を変えれば、
表層は「派手な金儲け、ショービジネス」。
本質は「差別をベースにした人身売買」。
本質を、表層が隠し、経済(巨額のマネー)が、それを糊塗している。
それを、悪いこととは思わない。
娯楽が堕落とは限らないが、「夢」を見ることにお金を出すのは人のさがだ。
そんな世界で、手のひら返されるのも実力のうち。
良い方に、手のひら返された方が勝者だ。
いずれグローバルスタンダードにもさらされて、芸能界も自浄力を持たざるを得ない時がくると思う。
たぶんその時は芸能界単体ではなく、もっと奥深く幅広いところからの(世代交代も含めて)、変革が待っているんだろう。
「ハニートラップ」も、芸能の範疇だ。
どちらにしても、こういう内容に、食らいつきすぎるのはどうかな、とは思う。
あまりに知らなさすぎるのも、また、どうかな、とは思うが。
新品価格 |