ビジネスにも人生にも役に立つ。
朝鮮史の専門家が、平易な言葉で語る、哲学の概観。
一般の学術を飛び越えた、思い切った解釈と評価に、読者は驚く箇所もあるだろう。
明治以来、日本では学者を中心に重要視されてきた「カント」「ヘーゲル」「フッサール」などの哲人たち。
これらドイツ哲学の偉人たちは「向こう側」を否定して、「こちら側」だけで頑張れば崇高な精神を得られると説いたが、それらは近代的な科学の前では色褪せるしかなく、それを元にした実験国家・ソ連も、崩壊した。
ではその、「向こう側」とは…。
日本人にとって、そして世界にとって、考えるべきことは何なのか。
何に悩まず、何を追い求めるべきなのか。
韓国・北朝鮮の成り立ちや経緯にも少し触れられている。