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感覚を疑え!

「急な予定」にある逃げ道

投稿日:2016年3月13日 更新日:

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イベントごとや行楽行事、遊び全般のスケジュールに関してよく聞くのは「予定がずいぶん前から決まっているというのはなんだか息苦しくてイヤ。急に飛び込んでくる感じが、なんか好き」という意見。

わかる気がする。

カレンダーに二か月も前から書き込んである予定というのはそれなりになんだか

“期待するのにも飽きてくる”

というか、

“シミュレーションのパターンも無くなる”

というか、だんだん楽しみじゃなくなってくることがある。

しかもそれが「飲み会」だの「バーベQ」だのという、すでにどんなものかだいたい知っている、あるいは毎度同じようなパターン、というような内容のイベント事だとよけいに、だ。

ヒモ無し30mバンジージャンプ、なんていう予定だと、たぶん決行日まで何年あろうと動悸が止まらないんじゃないかと思う。

しかしやっぱり「急な予定」にはやっぱりそれなりの準備しかできないわけで、「突然のスケジュールが好き」というのは、『実力を出せなくても当然だ、だって急だったんだもん』という言い訳が含まれている気がする。

「やらされている感」を言い訳にして逃げられる、逃げ道を作っている。

そういえば、30mのバンジージャンプに、30mのヒモで飛んだバカがいるそうだ。
ゴムが伸びる分を計算してなかったらしい。こわい。それって「計算」というほどのものかな?それを「計算まちがい」と呼んでしまったら、数学の神様が木の杖で殴りに来ないかな?

バンジージャンプとかスカイダイビングとか、無理矢理に悲壮な現場を作ってドキドキ感を楽しむというレジャー。
あらゆるジェットコースターもそうだけど。

本当は、そこにリスクがあるからこそ興奮する、という理屈だと思う。
興奮こそが娯楽なのだから、と。

万にひとつのヒモ切れ事故。パラシュートが開かない恐怖の想像。
そういうのをじゅうぶんに脳内でやっておくから、無事な生還時に楽しさがこみ上げるのだとも思う。

その割に、いつ事故ってもおかしくない自動車に、われわれはなんのためらいもなく乗っている不思議。

ジェットコースターならカスリ傷でも病院へ行く騒ぎになりそうだが、自分で運転する自動車なら危険性は、それの何百倍にハネ上がるはずなのに。

リスク計算から見ると、公共交通機関がやはり安全なのかな。
飛行機が墜落する確率の方が、対向車線のトラックと正面衝突する確率よりもだんぜん低いんでしょうけど、そういうのを「確率」と公共の場で呼ぶと、数学の神様じゃない人が木の杖で殴りにきそうです。

 

 

 

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