感動的な、最後の詩。
でも、アメリカ軍の兵士に、戻るべき家や、守るべき家族や、愛すべき存在があるように、彼らが当たり前のように撃破する人たちにも、同じように「戻るべき家や、守るべき家族や、愛すべき存在」はいるんですよね。
実話を元に、実際の組織をベースに作られるこういうアメリカ映画(アメリカ軍映画)って、迫力あって好きなんですけども、そこには「アメリカという正義」が、「とにかく平和を壊す外敵」を迷いなく掃討する、というような図式がいつもあります。
揺るぎない正義の上に乗っからないと当然、兵士たちは命がけで戦えないんですけど、根本として「人間同士」みたいな部分は、入り込めなくなっている悲しさがあります。
もっと上の、政府首脳とかは、その敵(国)と、実は交渉できたりするわけでしょう?
末端の兵士は、どちらも、小さな鉛の弾に肉体をえぐられて、死んでいく。
英雄扱いで勲章をもらえる米兵はまだマシで、なんだかよく分からない建物の陰で、虫けらのように血を吐いて死んでいく人らのことも、少し、考えたりはします。
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