戦後の貧困がベースになった、北海道〜下北〜舞鶴〜東京を舞台に繰り広げられる、社会サスペンス。
三國連太郎と高倉健の論戦、そして伴淳三郎の渋さが物語を引き立てる。
1965年公開の日本映画はたいてい、そのセリフが「小説のセリフ」みたいになっていて、まだ、不自然な部分が残る。まるで文章を読んでいるかのような「口語調」とでもいうような言い回しが節々に見られる。
財を成した樽見京一郎(犬飼多吉・三國連太郎)は、なぜ、自死を選んだのか。
飢餓海峡とは、一体なんなのか。
一度だけ三國連太郎が「連れて行ってつかぁさい」と広島弁を使う場面がある。
どこから流れてきたかわからない、そんな時代の男の背景、としてスルーされたのだろうか。
のちに仲代達矢主演でテレビドラマとしてリメイクもされている。
その時の主題歌。
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