失恋の勢いで時間を止められるようになってしまった美大生。
その設定いる?というくらいに普通の、おバカとも言える日常がすぎていく。
でもそういう年齢の頃って、目の前の、通り過ぎることにしか注意がいかない、妙に視野の狭い、集中した世界の住人になっているのかもしれない。
なんだか夢を見ているような、またはすべてがたまゆらの夢の中のお話のような。
なぜか観た後スッキリ感が残る、不思議な映画だった。
だいたいこういう映画は、知らなくても「イギリス映画だな」とわかる。
なんとなくだけど、アメリカ人はこんな題材を、こんなレベルのゲスさでは許さないから。
スタイリッシュな映像感覚と色彩は、あのショーン・エリスならではのもの。
Amazonプライムで見ました。