みなさんは、カナリスタってご存知だろうか? 知らない? 知らないかー…
カナリスタというのは、 コーヒーの種類だ。
いえ、違うのだ。
??????
「カナリスタ」で検索してみると… 存在は知っているものの、
「それをなぜ、カナリスタと呼ぶのか」というところまでは、 ご存知ない様子。
カナリスタとはなんぞや
さて、みなさんは高速道路などでほっと一息つくとき、 運転で疲れた神経をほぐす時、 なにを飲みますか?
缶コーヒー? お茶? エナジードリンク?
いやいや、ホットコーヒーだろう?
というダンディズムあふれる漢(おとこ)、たくさんいらっしゃるだろう。
女性も含めて。
サービスエリアやパーキングエリアにある、
「コーヒールンバが流れる自動販売機」。
知ってる?
まぁ、250円とか、300円とか。
見たことあるよね?
こういうやつ。
この自動販売機は、「ミル挽き珈琲 アドマイヤ」という機種。
トーヨーベンディングの製品。
トーヨーベンディングさんは、ほかにも、病室を安全に保つために、 テーブルやベッドなどのいわゆる「コマ」をロックする商品を開発・販売していたりする会社。
この「ミル挽き珈琲 アドマイヤ」は全サービスエリア・やほぼすべてのパーキングエリアにあると言っていい、圧倒的なシェアを誇る機種。
そう、あの
「製造工程が画面で見られて、コーヒールンバが流れる自動販売機」だ。
完璧な蓋まで装着して窓から出てくるその仕様は、 便宜的にいえばスターバックスなどより上なのではないか、と個人的には思う。
それでも、1杯250円か…うーん…と二の足を踏むドライバーを何度も見かけたことがある。
わかります、そりゃそうです、でも、それ、缶コーヒーと比べるから、だ。
その機種名が語るとおり、1杯1杯ミルで引いて淹れるコーヒーの香り高さは、 缶コーヒーがいくらTVCMなどでイメージ操作してこようとも、 絶対に追いつけるものではない。
最近は抹茶やアイス商品も充実してきていて、「人が入っているんじゃないか?」と子供なら不思議がるほどの、繊細で多彩な上質ドリンクを提供しる。
さて、さて。
そんなラインナップ「キリマンジャロ」や「モカ」、「アメリカン(これはキリマンジャロのアメリカンだと思われます)」の中に、「カナリスタ」は存在します。
一番上の右。
これだけ、150円なのです。
安い。
なぜ、安い…??と思いながら、150円なら…と、缶コーヒーに近い値段で本格派なら…という、甘い判断力(?)で購入する人も、多いはず。
買ってみよう
買ってみた。場所は、第三京浜の都築パーキングエリア。初めて私が「カナリスタ」の存在に気づいた場所でもある。
カナリスタを買う。
その前に。
他の、「キリマンジャロ」とか「モカ」とか(200円〜250円)は、
まず、
1「焙煎された、それぞれの豆が決められた分量出てくる」
2「(たぶん)ミル挽きされてる)」
3「ドリップされる」
というような工程が画面で観れる。
そこに「あなたのためにドリップ中❤️」というシールが貼ってあったりして、「ええ?生映像なの!?ええ!」という驚きが、ある。
このシールはこのシールでまた、「事務所のファイルの背表紙に貼るやつで出力した感じ」が味わい深いわけであり、まぁそれはともかく…。
いろんな人が「工程」として知っている、画面で楽しむコーヒールンバのBGMといえば、そういうものなのだが。
さて、どうでしょう。
カナリスタ購入動画 ↓
なんか、違うでしょう。
豆が出てくるところがない。
いきなりカップが、なにかの抽出口へ移動し、すぐさま(たぶん)お湯を注ぐ注出口に止まる。
そしてすぐさま蓋がされ、すぐさま下の窓に出てくる(約1分)。
早ッッッ!!!!
言葉の意味
つまりこれ、「インスタントコーヒー」なのだ。ほかのは、いわゆる「レギュラー珈琲」。意外に「インスタント」と「それ以外」の区別がついていない大人も多いことには驚かされるところだが、美味しいのは圧倒的かつ絶対的に「レギュラー珈琲」なのだ。
確かに、技術的に「ソリュブルコーヒー(インスタント)」は、ものすごいものがある。そのあたりは自分で調べていただくとしてw、焙煎した豆を一杯分、自宅でミルで挽き、ペーパードリップやネルドリップで淹れたコーヒーを飲んだことがある人なら、もう「香りがまったく違う」ということを、ご存知だろうと思う。
カナリスタは、その映像を画面で見ていなくても、出てきたコーヒ−の香りが鼻腔に達すればすぐに「あ、インスタントだ」とわかる。
そういうの、まったく知らない人からしたら「キリマンジャロ」「モカ」「アメリカン」「カナリスタ」。
ぜんぜん違和感のない、コーヒーの種類のひとつとして認識されてしまうことだろうwww。
現に、いろんな人のブログとかを見て回ると(今回カナリスタでかなり検索しました)、「カナリスタ、美味しいです」という感想を書いている人もちらほら。
オイオイ…
いや、そりゃ、もちろん味は好きずきだが、インスタントコーヒーがミル挽き珈琲より美味しいとかは、ありえないから。インスタントラーメンの方がお店のラーメンより美味しい、ということはありえない。
が、そこはスキズキ、かなぁ…どうだろう…。
とにかく「わかってたら」、わざわざトーヨーベンディングさんの「ミル挽き珈琲 アドマイヤ」で、「インスタントコーヒーを買う必要はまったく無い」と思うのが珈琲好きというものではないだろうか。
インスタントならそこがサービスエリアなら、フードコートなどのあの、ポテトとか売ってるコーナーでコーヒー頼めばいいのだ。
この、わざわざミルで挽いてます、その証拠を生映像でお見せしています、という画期的な自動販売機で買う必要は無い。
しかし見ていると、しばらく悩んだあと、「う〜ん、本格的なコーヒーの自動販売機か…その中では…これが一番安いな…」という論理展開でカナリスタを購入する人が多いみたいに感じる。
でもそもそも、「インスタント」って書いてあれば、誰も買わないんじゃないの!!????
つまりこの「カナリスタ」という名前にこそ、イリュージョンが。
ひょっとしたら「カナリ」「いんスタ」んと、っていう隠語なんじゃないの?
聞いてみた。
これはもう、聞いてみよう、ということで、トーヨーベンディングさんに電話して、聞いてみました。
お問い合わせ番号が、ちゃんとある。
0120-170-522
受付の方に電話した意図を伝えると、すぐに「お待ちください」ということで。しばらく待った。
待ってる間の、電話口に流れる音楽もコーヒールンバww
徹底している。
しばらくして(ちょうど1分!カナリスタと同じ!)、男性の担当者の方が出てきていただいた。
電話の意図を伝えると。
「これは、“造語”でして…」
「え?造語なんですか?なにかを表すイタリア語とかじゃなくて?」
「はい、雰囲気のある、お客様に親しみを持ってもらえる造語、ということで…」
「なにかとなにかを融合した、合体させた言葉では…」
「そういうこともございませんでして、うちの会社の、造語でございます」
と、丁寧に教えていただいた。
「合体したわけではない」という部分、もっと突っ込んで聞くべきだったかな…
「カナリ」「いんスタ」んと、じゃねえの???
とか。
いや、しかし、トーヨーベンディングが勝手に考えた、造語だったとは…
カナリスタ。
今後、私は「アドマイヤ」において、このボタンを押すことは無いと思うが、その味の違い、確かめたい方は、ぜひどうぞ。
もっと、美味しいコーヒーが一般的に広まりますように。
焙煎した豆を挽いてすぐ淹れて飲む、いわゆる「豆がお湯でモコモコ〜」な、香り高いコーヒー文化が、インスタントよりも普通になればいいな。
コーヒー好きとしては、そう願う。
カナリスタ。
とりあえず、ここしばらくの謎がとけた。
読んでいただき、ありがとうございました。
バイクで800km走行中なので今日何回東洋ベンティングにみついだか。とうとうけちって150円のボタンを押してしまいました。あまりのまずさに何かの青汁っぽい健康的な飲料の一種か?と思いググりました。一応珈琲なんですね。
私も、知りませんでした。と言うよりも友達にミル挽き150円わ値打ちやでーと?知っつたかしてました。会わす顔ないなー。
私も昨日騙されました。一口口をつけた瞬間にインスタントコーヒーであると確信し、フリーダイヤルに連絡しました。女性の受付では回答できないようで、追って男性の社員らしき方からの連絡があり、不味くて飲めない、明らかにインスタントコーヒーだと指摘をしました。回答はインスタントコーヒーで250円からがドリップコーヒーとの説明でわかりずらくて申し訳ありませんとの回答でした。私も二度と購入しません。
みなさんコメントありがとうございます。
>私も昨日騙されました。
って、それは違うと思いますよ汗。
「こんなのがあるのか!」って、驚きとともに楽しむのが嗜み。
私は、怒ってトーヨーベンディングさんに電話したわけではありません。
>私も二度と購入しません。
って(汗)。
私は、また買いますけどね(o^∇^o)ノ
私も第三京浜や首都高の高井戸で、150円のアレ!買ってます!
で、カナリスタの豆?が気になって、辿りつきました!
謎が解けました!有難うございます。
私、安いのでコレです!缶コーヒーよりは上手いのでー、、、。気にいっちゃってます、、。
今度奮発して、高い方買ってみます!
しかし、高井戸の機械、いつも溢れちゃって、蓋がコーヒーまみれになってます!w
インスタントなのは知っているが、そんなに言うほど不味いか?
インスタントの中ではかなり美味い方だと思うんだが(笑)