監督が小林聖太郎さんでなかったら、借金の取り立て屋の
兄貴役で「あの人」がでてくることはなかったでしょう。
いや、天道(てんどう)役の西田敏行すらも、
「局長つながり」みたいな余計なことを考えてしまう。
クライマックスへ向かう場面では、
ヘッドフォンつけて観てたんですけど、
感動する演奏ってあるんだなぁ、と素直に思えました。
クラシック音楽に詳しい人には不満もあるかもしれませんが、
見やすく、聴きやすくしてあると思います。
冒頭の、元・楽団員たちの台詞回しが妙にリアルで、怖くて、実際こんな感じってあるよね、と思わせてくれます。
中卒のロックミュージシャンが御殿に住んでいる一方、幼少から英才教育を受けてきたアカデミックな人たちが、食い詰めている。
音楽は、この世で一番綺麗なもの。
テーマを握りしめながら見ていると、響いてくる天籟(てんらい)。
Huluで観ました。