とりあえず、ゆっくりですがゴジラシリーズ、観て行ってます。
Huluに全部あるのでこの際、制覇することにします。
公開は、日本の敗戦から20年を経た1965年。
やっとタイトルに「戦争」を冠することができるようになったのでしょうか。
しかしてその内容は、怪獣どうしの戦い、というわけではなく、異星人に操られた怪獣が、地球で暴れまわる、みたいな話です。
X星人に騙された地球人が、「嫌な電波を出す機械」で円盤やら本部やらも破壊する。
怪獣は頑丈なので死なないんですが、ラストはキングギドラは飛び去って、ラドンとゴジラは行方知らず。
宝田明さんのクールでキザな演技には痺れつつも、いやいや、なんにも全く解決してないよ!!!と叫びながら、「終」マークを見送ることになりますww
でも、特撮の凄さは過去、最高の出来栄えではないでしょうか。
怪獣に壊される街。
倒されるビル。
芸の細かい作業が素晴らしい。
迫力満点なのですが、肝心のゴジラは、「シェー!」ポーズを連発するなど、ここへ来て一気に親しみやすい「僕らのゴジラ」へまっしぐら、です。
「おらぁグズラだど」へ受け継がれてゆく、「コミカルな怪獣」の系譜。
この「怪獣大戦争」でその端緒は開かれたようです。
「異星人を、地球人が撃退する」というのは、「日本人が、外国人を撃退する」にすぐに置き換えられる暗喩だと思います。
でも今回、それをカモフラージュするかのように「グレン」という外国人キャラが登場します。
アメリカ人の設定だとは思うのですが、この人だけ、ずーっと、吹き替えなんですね。
これが当たり前のように馴染んでいる。
ちょっとした恋愛要素もあり、エンタメとして日本映画が盛り上がってきたことを感じさせてくれる、面白さでした。