筆致がとても読みやすく、軽快で、それでいてなんだかおもしろくて驚かされる。
なぜか誰でも知ってる忠臣蔵。
われわれはテレビの見過ぎで、「◯◯年の◯月◯日、鎌倉に鎌倉幕府ができた」「◯月◯日、忠臣蔵が起こった」みたいな感じで歴史をとらえさせられている。
いやテレビのせいではなく、学校の授業のせいだと思う。
人形浄瑠璃(のちに歌舞伎)の題名である「忠臣蔵」のもとのなった江戸の大事件、名前は「赤穂事件」。
それがいつのまにか「忠臣蔵」と呼んでいる。
ああ、あれかな、フランス革命のことを「ベルばら」って呼ぶみたいなことかww
「津山30人殺し」を「八つ墓村」って呼ぶみたいなものか。
ぼんやり思ってたとおり、吉良は悪くなく、なんの落ち度もなく、でも長矩(ナガノリ。アサノタクミノカミ)は切れてて、即切腹させられたけど理由を言ってない。
1年以上経って突然屋敷に50人くらいで襲撃されて首切られて殺された吉良。
なんなんだこの事件。
しかし時代は、武から文への過渡期。
幕府も、浪士たちの処置に困っていた。
4グループに分けて預けられた浪士、その扱いの違いも興味ぶかい。
しかし腹立つのは多門伝八郎(おかどでんぱちろう)www
ややこしい話や驚きの考察も後半出てくるけど、とにかくとても読みやすく、軽快で、それでいてなんだかおもしろくて本当に驚く本。
忠臣蔵作品、無限にあるwww