ローランド・エメリッヒ版ゴジラ。
より、T-REXに近い形状をしたゴジラですね。
立ち上がったイグアナ。
公開当時、賛否両論あったでしょうねえww
ジュラシックパークを彷彿とさせるのは仕方がない。
傲慢で身勝手な女がさらに勝手なことをして、それを肯定し成長していく過程に苛立ちながらも、フランスvsアメリカの静かな攻防も楽しめました。
ジャン・レノが出演しているのは、日本へのサービスなんでしょうか。
核実験で生まれた突然変異だけど、無性生殖で卵を産む。
ものすごく「トカゲ」なゴジラ。
動きも素早く、知能も高そう。
これまた、連邦政府とか、公的な機関不在な物語。
あくまで一握りの軍と、民間人たちがアイデアで巨大生物をなんとかする。
その部分は、往年のゴジラシリーズを踏襲してると言えますね。
それにしても、あれだけ強大な個体なのに、あんなにたくさん卵産む必要ってないですよね?
地球上では陸上でも海中でも、絶対に食物連鎖の頂点に立つんだから、子孫を増やすのに、そんな魚類みたいな数要らないでしょう(1年で4万頭…!?)。
それか、1代が短命なんですかね。
怪獣映画って、パニック映画であり戦争映画でもあると思うんですけど、やはりアメリカ人は「この事態に」「アメリカ人が」「どう立ち向かうか」を描こうとしている気がします。
この作品はそこに、カウンターとしてフランス勢を混ぜてるので、ちょっと感傷的な部分がないこともないですね。
これが日本だと、かつての日本のゴジラシリーズを振り返ってみるに、ゴジラを見た途端に反省をし出すというか、「ゴジラという存在」に対して、「人類(日本人)の贖罪意識」を問おうとする、っていう感じになる。
ゴジラの初期設定はほとんど無視され、そこには言及なくアメリカっぽく、「エイリアンはぶち殺す」的に対処する主人公。
シリーズには必ず出てくるのが「学者」なんですが、自然への理解を深める役割も負っているはずの、
追い詰められた主人公が「怪物だらけで外に出られない」と言ってて笑いそうになりました。
もはやただただ怪物って呼んでるwww
市長や指揮をする軍人など、アメリカ人があまり役に立ってなくて、フランスから来たジャンレノが事態の収拾に活躍する。
太平洋で核実験をし続けていたフランスへの皮肉になっている、っていうことなんでしょうか…。
思い返せばこれが、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』で
「アメリカにもゴジラに酷似した巨大生物が出現し、『ゴジラ』と名付けられたが、日本の学者は同類とは認めていない」
と、日本の防衛軍の准将(宇崎竜童)が言ってたヤツ、なんですねw
この作品だけ、ゴジラシリーズの中ではAmazonプライムにもHuluにも無くて、U-NEXTで観ました。