養父を殺し、世話になった董卓を裏切り、また、庇護を受けていた劉備を、家来がちょっとそそのかしただけで裏切る。
困ったバカだ。
普通は奸物とかなんとか言われて小悪党っぽく早めに死ぬキャラなんだろうけどなんせ豪傑なんで、強くて勝ち残るのでやっかい。
困ったヤツといえば張飛ちゃん。
恐ろしい酒グセで窮地を招く。
『桃園の誓い』のおかげで、死ぬのは同じ年同じ月だぞ、なんて諭されて命拾いしている状態。
酒で身を持ち崩す人というのは現代でも枚挙に暇がないが、この人も命を落としにくい、なんとも強い豪傑。
若い孫策が、父から譲られた例の「拾った玉璽」を担保に兵を借り、表舞台へ踊り出ようとするところを見ることが出来る。
まだ、「三国状態」にはいたらない情勢で、呉も大国になるまでにはまだまだだし、劉備はまだ蜀にすらいない。
劉備玄徳は、まだまだ力不足。
曹操や呉、また呂布に翻弄されてどうなるかわからない状態…。