「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ/一期一会」のロバート・ゼメキス監督が、ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールを招聘した撮った映画、が、面白くないわけがない。
カサブランカ、ロンドン、そして「メディシン・ハット」」…。
日本では、やはり戦争といえば中国・太平洋で、イメージや逸話はそちらばかりになりがちですが、やっぱり戦争の本場はヨーロッパ。何千年も続いてきた戦争の歴史の集大成としてのWW2、そしてナチス。
スパイの歴史もそれとともにあるわけで、単に敵国の諜報戦の悲嘆な結果、というだけでなく、両国、または欧米に横たわる殺戮と怨嗟の歴史を無視しては、片付けられない物語になっています。
だからこそ、ゼメキス監督も題材に選んだのでしょう。
主役の二人でなければ単調な、平坦な悲劇に終わっていたかもしれない。
こんなことが日常的に起こるのが戦時。
でもこれってどちらか一方が悪い、では済まない話ですからね。
マリオン・コティヤールの美しさが映え、現代ではそこも合成か…とは思うものの、やっぱり「日本モノ」の戦争映画に流れる雰囲気とは違うなぁ、と思わせてくれるのでした。
エンディングの「Sing Sing Sing」が悲しい。
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