加賀恭一郎シリーズの映画化。
日本橋・麒麟像の下で息絶えた被害者のメッセージとは、なんだったのか。壮絶な、親子の物語だった。
主役級の若手俳優がどんどん出てきて、2012年ごろの映画は、今観るとものすごい豪華に見える。
松坂桃李・菅田将暉・山崎賢人が揃い踏みは、ファンには嬉しいところだろう。
ただ、なんだかBGMがテレビっぽいというか、どうも大げさで過剰すぎる気がする。盛り上げて迫力を出そうとするあまり、静謐でシリアスな場面が少しだけうるさくなってしまっている気がする。
ここでも、マスコミのいい加減さは、すでに変えがたい、当たり前のこととして描かれている。どんな犯罪も、被害を大きくしたり違う方向へ誘導するのは、ワイドショーを始めとするマスコミだ。
しかし父親が千羽鶴を、家族に見つからずに折り続けられる、かなぁ…。
そして「キリンノツバサ」とは…?
もしあれをマスコミが見つけたら、また、どう騒いだんだろう。