3年前に暴力組織の抗争に巻き込まれ殺害されたマル暴の刑事・大上の後を継ぎ、広島の裏社会を治める刑事・日岡(松坂桃李)。しかし、刑務所から出所した“ある男”の登場によって、その危うい秩序が崩れていく…。やくざの抗争、警察組織の闇、マスコミによるリーク、身内に迫る魔の手、そして圧倒的“悪魔”=上林(鈴木亮平)の存在によって、日岡は絶体絶命の窮地に追い込まれる…!そんな極限状態の中で、日岡が知る衝撃の事実とは!? 信じられるのは誰か!?
残酷な描写と鈴木亮平の猟奇的な演技で話題になった、続編。
パート2ではなくレベル2という副題がさまざまなレベルアップを示している。
昭和ヤクザ映画は明らかに古臭く、隔世の感を持って扱われているが、もはや「平成」が、扱うべき「少し前の時代」に当たる。
主役の松坂桃李は悪徳刑事を演じるには線が細すぎる感じもするが、実は繊細にバランスを取ろうとする内面を表しているようで、適役である。
狂気を帯びていたのは、極道たちだけではなかった、と戦慄せずにはいられない。
広島も県警もそのままなのに、「呉原」だけはフィクションの設定。
誰が「呉ではない」と思うだろうか。