少林寺拳法のシンボルマークは、卍(まんじ)という漢字だ。
やめるそうである。 世界の拳士に拡がる少林寺拳法は、もちろん日本だけのものではない。
家紋としても使われている。
もとは中国の少林寺で、あの達磨さんが作ったといわれる。
映画でも有名だ。
ところが、 この卍を、西洋では商標登録として認めてもらえない国が多々あるそうなのである。
それは前に使ってるひとがいてややこしいからとかいう理由ではない。
いたって感情的な理由である。
ヒトラー率いるナチスの紋章・ハーケンクロイツ(向きを逆にして斜めにしたマーク)を連想させるのだからだそうだ。
これがハーケンクロイツ。確かに同じといえば同じだが、違う。
左右が逆。角度も違う。アホか、としかいいようがない。 ああ、モメるくらいならマークを変えてでも世界に広げて行く方がよい、という協会の判断で、変更されるそうである。
そんなのは、ことなかれ主義の姑息なやり方で、後世の歴史に裁かれる小手先の技にすぎない。またもやアジア人が西洋人にバカにされる種を作ったようなものである。
冒頭で言ったように、卍は漢字である。
そしてとうぜん、記号でもある。
お寺のマークが地図上で当然のごとく卍なのは、万善万徳の仏心を表わした結晶としての発明であり、宇宙じたいの回転を表わしているともいわれている。
連想する方が悪い
それがナチスを連想させるのであれば、日本はまるでナチスの前線基地である。
現ドイツならびにEU諸国は、即刻日本全土に絨毯爆撃を加えるべき重大事態で ある。現在のドイツが、「卍はハーケンクロイツとは関係ない!弾劾は間違い!!」と、しっかり発信すれば良いではないか。
卍がナチスを連想させるという理由で認められないというのは、西洋人の自分勝手な言い分にすぎない。
ナチスを連想するのはナチスを生み出したお前らが悪いわけであって、そんな陳腐な浅い歴史なんぞに比べても、卍はもっと前から成立している東洋の知恵である。
悪用するかのように似たマークを作り歴史的大罪を犯した民主的政党の悪を、勝手に悪くイメージして却下するなど、バカにするにもほどがある。
だいたい、意味も知らずにナチスだけをイメージするというそういう国々の知恵の浅さに驚く。
そしてそれに屈して「損して得とれ」とばかりにあきんど根性だけをだしてホイホイと言いなりにマークの変更をする少林寺拳法側は、もっと情けない奴隷的な態度ではないか。
強いのはカラダだけなのか?
やるべきは、卍の意味を根気強く説いて、森羅万象に対する深い知恵の現れた紋章なのだと理解されるための努力だろう。
小手先の誤魔化しでシンボルを変えて西洋人の御機嫌を取る、それで発展する少林寺拳法など、しょせん白人の用心棒にしかなるまい。
せいぜい利用されて捨てられテロ。
消される「まんのじ」
ひょっとしたら、この先いろんなところで同じ理由で、卍は無くなっていく方向になるかもしれない。
他の文化を認めようとしない恐ろしい西洋的・帝国主義的キリスト教文化圏のゴリ押しに負けて、地図上から卍が消える日がくるかもしれない。
それくらい、文字の文化を破壊するというのは恐ろしい罪なのである。
少なくとも、東洋の誇るべき武術である少林寺は、守って欲しかったなあと、残念でならない。
卍に代わる、お寺のマーク。
こうするそうだ。超わかりにくい。どうにも中国式っぽい。
そんな、仏塔や舎利塔のあるお寺ばっかりじゃないし。
まさに「まんのじ」。
あんがい、
『寺』という漢字って、マークっぽいよな!?なんて思ってみたりw