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映画を見ても何も思わない猿

女性天皇

投稿日:2016年3月27日 更新日:

女性天皇 (集英社新書)

女帝といえば称徳天皇、称徳といえば道鏡、道鏡といえば巨…

いやいや、女性ならではの立場の差、を、現代的な視点で「ジェンダー」を用いて語ることの陳腐さも、本書ではきちんと釘を刺されています。

宇佐八幡神託事件がかすんでしまうほど、女帝6代の、状況の苛烈さは想像しがたいものがありますね。

その時代、資料の少なさから想起されるロマン。

悠久の歴史、という言い方も出来ますが、時代を経て、今もその制度が残っているということの凄さ、凄みのようなものを感じます。

嫡流を尊重する「不改常典」という考え方、
それが守られることすらも、
武力や財力などを担保にした「権力」の裏付けが必要なわけで、
王権としての運営能力が、かたまりつつあった過渡期の古代日本のありようが、
その後、女帝が現れてこなかったことでもわかるのであります。

今、語られる「女性天皇」。

役割と経緯と「皇室典範」、つまり現代の「不改常典」について、
もっと議論さればければならないのでしょうね。

 

 

 

 

 

女性天皇は皇室廃絶―男系男子天皇を、奉戴せよ
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