久しぶりに、「なんだこれは級」に出会いましたww
前作、前々作で「すごいではないか新しいゴジラ!」と、平成以降のゴジラシリーズを見直し始めていたところでしたが、今回の「対メカギラス」、別に制作する必要なんかないのに無理やり作ったんじゃないか、とすら思わせてくれますww
セリフのひとつひとつににも、なんとなく「いい加減さ」がにじみ出ているというか。
宇宙から小型のブラックホールをぶつけてゴジラを消し去る、という小学生が考えたような作戦を決行するにあたり、繁殖し巨大化した古代の昆虫が邪魔で「ロックオンできません!!!」ってwww
緯度経度でロックオンせずに、ゴジラの映像を見ながらやってるの???
ほんと、なんか80年代の特撮ヒーロー物の「第一回」を見てるような気持ちに。
悪口ではないんですが、なんか、「浅い」んですよね。
伊武雅刀さんの怒号の迫力もむなしく響きますww
これはこの作品のせいではないんですが、ゴジラの方を、コードネーム的に「G」ってみんな呼ぶんです。
もはや今、「G」とは家庭や調理場に出てくる、テラフォーマーズ的なあの黒い虫のことを指しますから、今回の敵は昆虫でもあり、ちょっと変な感じになってしまってます。
勝手な推測ですが「シン・ゴジラ」の庵野監督は、この「ゴジラxメガギラス G消滅作戦」を見て、心底ムカついてたんじゃないかと推察しますww
戦闘隊員のしょうもない感傷と怒りの芝居。
科学を万能と盲信してるだけの空想武力。
破天荒な主人公が「なんとかする」陳腐な展開。
「シン・ゴジラ」を知っているからこそ言えることですが、いや、「ゴジラ2000ミレニアム」「ゴジラVSデストロイア」を踏まえているとは思えないような、軽薄な世界観。
いや、もはや第1作からの前提を全てチャラにした上で、「ゴジラはいる」という世界。
特筆すべきは、街の整備員として、「極楽とんぼ」のお二人がそろって出演していることくらいでしょうか。
ああ、あと、星由里子さんに、超常現象レベルの別照明が当たっている、ということくらいでしょうか。
平成ゴジラシリーズは一旦終わっているわけですが、「シン・ゴジラ」で見直されるゴジラというコンテンツが、堕落するところまで堕落して価値がないように思われてしまっているとしたら、今回のこの「ゴジラxメガギラス G消滅作戦」のせいなんじゃないかな、と思います。
少なくとも、口コミで広がるようなものではなかったんでしょうね…。
エンディングも超だらだら長くて、もうほんと、なんとかならないのかっていうw
いや、ならなかったんでしょうけど。