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僕らは今、どの辺にいるんだろ?

映画を見ても何も思わない猿

ドロップ

投稿日:2016年12月25日 更新日:

 

これ、面白いんですかw

芸人さんがたくさん出てるので、そういう「面白さがある」という過大な期待が、逆に大きく外れる効果を生んでしまっている。

「会話の妙」みたいなものの面白さを狙ってると思うんだけど、ことごとく間が外れてて、面白みは皆無。
それ以外は、そもそもの舞台設定が義務教育の甘ったれた子供の世界だから、ストーリーとかそういうものは、なきに等しい。

人気俳優さんが出ているから見た目を楽しむ、それでいい、そういう映画。

小さい世界で生きているボンボンが、「不良」というさらに甘ったれた価値観で生きているのを「気合い」だと勘違いしている様子を描いている無意味さ。

だらだら長い物語は、その後半で、さらに無意味に義理の兄(上地雄輔)を死なせることで盛り上げたつもりになっている。

「ほら、映画って、こういう“命の大事さ”ってあるよね!?」みたいな、そういう魂胆が透けて見えて胸糞が悪い。

どんな風に性根が腐ったら、こんなこと思いつくんだろうか。
ほんと、その困ったくらいに陳腐な脚本と演出を、役者さんが素晴らしい演技で乗り切ってくれている。

それはもう、主役の成宮寛貴氏を始め、素晴らしい仕事。
上地雄輔は無意味にお涙ちょうだいのために殺されてしまうが、素晴らしい仕事をしている。

「今まで見た中で最低」の烙印を押してもいいくらいの映画だ。
そういう人、多いと思う。

 

ちなみに、「ドロップ」は「ドロップアウト」のこと(しかも上地雄輔が足場から落ちたこともかけてる!?)らしいが、立派な家に住んでるボンボン中学生が、親の金で髪の毛染めて喧嘩に明け暮れる、ことが「ドロップ」だと思ってることが、大きくズレてるんだと思う。

 

「喧嘩上等」「男なら腕っぷしで」みたいな下等で幼稚な価値観だけで映画を作るとこうなる、っていう見本なのではないだろうか。

無駄に「クリスマスの夜」みたいな設定を入れてるところも、虫酸が走る。

不良、やヤンキーを、一段上から見ているお坊ちゃんにしか描けない、どうしようもない低レベルな視点。

 

どうしようもないな、こりゃ。

 

 

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いろいろ確かめるために、原作読むしかないですね。

 

 

 

 

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