実名でヤクザの親分の映画をやってるんですからすごい時代です。
今とは違う。
主役が高倉健。
そこに菅原文太。
同じ年に亡くなってしまったが、この2大スターが競演していることだけでも、この映画の意気込みがわかる気がする。
なんでこんな、実名の伝記的映画が許されているかというと、当の三代目・田岡一雄氏の息子、田岡満氏がプロデューサーになっているだけでなく、当時の東映社長である岡田茂氏は三代目と兄弟分、みたいな感じだったらしい。
東映実録映画路線、とはいえ、「仁義なき戦い」っぽい感じではない。バタバタと血生臭くはなく、一本筋が通った侠客、という落ち着いたトーンになってる。興行的には、「仁義なき戦い」よりよかったらしい。
それにしても松尾嘉代がかわいい。
Amazonプライムで見ました。