仁義なき戦いの正統な系譜。
2003年、ヤクザ映画初出演の渡辺謙。
だけど観客が感情移入すべき主役は、やはり矢萩(高橋克也)、か。
迫力ある、リアルさを持っている。
70年代と比べて、やはりヤクザ映画は「インテリ」「経済」がすべての基盤になっていて、それに対抗する「暴力一辺倒」は古い気質だと思われている。
小林稔侍や志賀勝など、「あの頃」チンピラだった人たちが、大親分になっている。
橋下一監督の初作品だそうで、意欲的で、見ていて飽きない工夫が随所に散りばめられている。
特に名古屋の栄で殺される金貸し・前田(鹿内孝)の殺された方は秀逸。