園子温監督による金字塔的傑作!熱帯魚店を営んでいる社本と妻の関係はすでに冷え切っており、家庭は不協和音を奏でていた。ある日、彼は人当たりが良く面倒見のいい同業者の村田と知り合い、やがて親しく付き合うようになる。だが、実は村田こそが周りの人間の命を奪う連続殺人犯だと社本が気付いたときはすでに遅く、取り返しのつかない状況に陥っていた。
埼玉愛犬家連続殺人事件をベースに作られた作品。
こういうのって、被害者の気持ちとかはいっさい考慮しないことが慣例になってるのかな。
「事実を元にした物語!」と冒頭、英語で出てるんだけど、そこには配慮ってないよね。
「すごいでしょう、俺(たち)!」っていう、監督以下の気持ちが見てとれる。
内容はグロいので、知らずに見た人らの評価は低い。
それは、演出だったり描写だったり、俳優陣の好演によるものだから、「グロかったからダメ」は、筋違いだと思う。
問題は「ほら、この感じ、ぶっとん出てかっこいいでしょう!」っていう、「カリスマムービー狙い」が、うすら寒いところだ。
だけどその狙いはある程度、功を奏していて、この映画を持ち上げる「自称映画オタク」は多い。
最新作「愛なき森で叫べ」も、実際にあった犯罪を元にした作品だが、同じだ。
吹越満の熱演は素晴らしい。
でんでんも素晴らしいが、この配役には無理を感じた。
・Amazonプライムに入れば、すぐ観れるというやつ!