ハワイでコーディネイターをするプレイボーイ弓削大輔(ゆげだいすけ)はある日、カフェで藤島瑠衣(ふじしまるい)という女性と出会い恋に落ちる。しかし、翌日同じカフェで会った彼女は大輔の事をまるで覚えていない。実は彼女は交通事故の後遺症により、新しい記憶は1日で消えてしまう短期記憶障害を負っていたのだ。彼女を想う父と弟の手で、その事実を隠され、同じ日を繰り返す瑠衣。事情を知った大輔は、毎日、自分を覚えていない彼女に一途に愛を告白し続ける。瑠衣にとっては毎日が大輔との初対面。大輔の機転と努力により結ばれた二人だが、大輔の本当の夢を知った時、瑠衣はある行動に出る-
アダム・サンドラー主演の、原題「50 FIRRST DATE」の日本版リメイク。
リメイクとして、演出もすごくそっくりにしてあって、なんで日本版を作らないといけなかったのか、よくわからないほどだ。
短期記憶障害、を糊塗すべく、家族が奮闘してたりする。
毎日、その日の新聞を用意したり、描いた絵を消したり…。
涙ぐましいほどの努力は、主人公・大介の出現で、本当の愛につながってゆく…。
とてもいい話で、常夏のハワイだからこそ、日付に関係なく「今日も同じ日を繰り返す」、が可能だという設定だ。
ドリュー・バリモアがヒロインを演じるアメリカ版も、だからこそ設定はハワイになっている。
なのに、長澤まさみ演じる瑠衣の職業は「美術の教師」だという。
これですべてぶち壊しだということに、なぜ誰も気づかないんだろう。
学校ほど、今日と昨日と明日とが違う場所はない。
子供も成長する。
ハワイの学校では1年中、同じ内容を教えるのか?
それともその学校はたまたま、生徒もすべて短期記憶障害なのだろうか?
そこをもっと考えて欲しかった。
別に「アーティスト」でもいいし、プー太郎でも問題ないはず。
「教師」という、絶対にあり得ない設定を普通に挿入しているアホらしさで、せっかくの設定も、キャスティングも、演技も、とんでもなく台無しになっている。
アメリカ版でも、ルーシーの職業は「美術教師」だ。
「生徒とのやりとり」に関する言及はない。
無視だ。なんとなく「絵が描ける」設定にしたいだけの、短慮だとしか思えない。
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