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映画を見ても何も思わない猿

エンド・オブ・ホワイトハウス

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エンド・オブ・ホワイトハウス(字幕版)

”鉄壁の要塞”ホワイトハウスが、たった13分で占拠され、15分後には敵を守る【難攻不落の要塞】となった。前代未聞のテロを遂行したアジア人テロリストの要求は二つ。「日本海域からの米国第七艦隊の撤収」「韓国と北朝鮮の間にある軍事境界線(非武装中立地帯)から米軍28,500名の撤退」。大統領を人質に取られたうえ、特殊部隊の突入も失敗、ペンタゴン最高司令部は絶望的な苦境に立たされる。誰もが諦めかけたその時、一人の男が内部への侵入に成功する。かつて大統領専任のシークレット・サービスとして活躍していたが、大統領夫人の命を守れず、今やデスクワーク専門でくすぶっていたマイク・バニング。彼に託せるのか?逡巡するペンタゴンにバニングは告げる。—「必ず、救出する」“タイムリミット”が刻一刻と迫る中、ただ一人、巨大な要塞の“深部”へと向かう。テロリストに隠された真の目的がある事を知らずに・・・。

原題は「Olympus Has Fallen」。

たった一人で、全アメリカを救う男。

だけどテロリストが「北朝鮮」っていうのがまったくリアリティ、ないんだな…。

北朝鮮なんて弱小すぎて、アメリカ本土、ホワイトハウスを陥落させられるような計画力・統率力が無い。
ぜったいに無理、だ北朝鮮には。
全盛期の金正日が生きていた頃でも、せいぜい日本海の海岸にこっそりボートで乗り付けて、日本人を一人ずつ拉致する程度のことしかできてない。

そういうケチ臭く士気も練度も低い北朝鮮の軍人に、米軍機(AC-130)を乗っ取ったり組織的にホワイトハウスへ隊伍を組んで攻めていくなんていう高度なことは、できるはずがない。

基本的に北朝鮮は、中国の顔色を窺わないと何もできないので、このテロ事件に中国の影がないのなら、「こんなことはないので大丈夫」としか思えない、アメリカがぜったいに勝つ戦いとして安心して見ていられる。

中東系ばっかりがテロリスト扱いされるのはおかしい、というところからの発想なのかもしれないけど、アメリカ人が持っている「北朝鮮という国家」への過大評価が見て取れる。

在韓米軍と第七艦隊の撤退を要求する北朝鮮のテロリスト。
だけどもし朝鮮半島からアメリカ軍がいなくなって、北朝鮮と韓国が停戦を終えて再び朝鮮戦争が再開されても、中国・ロシア・アメリカの仲裁なしには終わらせることも進めることもできないていどの政治力・軍事力しか持っていないので、アメリカを攻撃したってけっきょく逆の効果しかない。北朝鮮には、アメリカを攻める動機が無い。

シナリオ書いた人、やっぱりあんまりわかってないんだと思う。第七艦隊は、北朝鮮ていどのために日本海に浮かんでるんじゃないし。

しかし逆に北朝鮮国内では「よくここまで評価してくれた。一時的にせよホワイトハウスをのっとったぞ!」と、快哉を叫んでいるのかも知れない…。

 

・Amazonプライムに入れば、すぐ観れるというやつ!

-映画を見ても何も思わない猿

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