村上春樹の原作をベースに、他の短編の内容も織り交ぜた作品になっている。
秘密を誰に話すか、いつ話せるか、話すような相手ではないからこそ話せるのか。
ごくありふれた苦悩と言って仕舞えばそれまでだが、静かに考え続ける主人公は、心の傷を言葉で乗り切ろうとして、それは成功しようとしている。
セリフや登場人物がいなくても、音楽と風景描写でずっと画面を見ていられる、すべてへの、視線の優しさを感じる。赤いサーブ900ターボが、すべてを知っているような存在として語りかけてくるように思う。
・Amazonプライムに入れば、すぐ観れるというやつ!