憧れの街・湘南に出来たテラスモール。
有名ブランドや美味しいお店が軒を並べる、いまや首都圏でイチ押しのショッピングスポットだ。
地元のみならず、都内・近県からもお客がひっきりなし。
湘南のブランドイメージをそのまま背負ったかのような、地元民もうれしく感じる、新しいランドマークだと言える。
同じ通りに、「湘南モール」というショッピングモールがある。
テラスモールばかりが注目される中、こちらも巨大複合施設なのに…。
平易な言葉でいうと、「テラスモールに客を獲られた」状態。
これは(悪意なく)なにげなく湘南モールで撮った写真。
まぁ、こういう感じだ。
平日の午後、客はまばら。
フードコートには、近所の老婆が腰掛けにきている状態。
ファストフードに、人気はなかった。
もちろん、休日には家族連れがそれなりに多く訪れるが、駐車場(無料)の車の多さとは裏腹に、あれ?台風か警報か出てたっけ?と思い返すほどの閑散ぶり。
先日、滋賀のショッピングモール『ピエリ守山』が話題になっていた。
なぜ、このような状態でモールじたいの運営が継続できるのか、謎だ。
テナントの数に牛乳吹きました。
なにか、とてつもない税金の投入とか、そういう滋賀県民を圧迫する闇の力でも働いてるのだろうか。
ゾンビ映画の撮影に貸し出せ、なんていう提案が現実味を帯びてきそうだ。
なぜ存続?「ピエリ守山」が生ける廃墟モールと化した経緯と理由
さて、湘南でのモール対決(でしたっけ)、彼我の差は、Google検索数からも窺い知ることが出来る。
「湘南モール」で検索するとその数、11,600,000件。
なかなかすごい。
対して「テラスモール」はどれくらいかというと…。
2,350,000件。
これ、いつのまにか、「湘南」と「モール」の複合ワードとして、「テラスモール」も検索結果に出てくるようになってる。
だから、閑散としている「湘南モール」の方がキーワードとしては強い、という皮肉な結果になってる。
テラスモール(湘南テラスモール)は住商アーバン開発という会社(住友商事の子会社)が運営している。
この会社は他にも、
ミウィ橋本(神奈川県)、
岸和田カンカンベイサイドモール(大阪府)、
プロメナ神戸(兵庫県)、晴美トリトン(東京都)など、さまざまな施設の運営をしているそうだ。
湘南モール(湘南モールフィル)を管理しているのは大和情報サービス。ダイワハウスの子会社。
他に
あしびなー(沖縄)とか、
リッチモンドホテルなど、
多くの施設管理もしているみたいだ。
この会社のサイトを見てみると、管理しているモールの紹介が載っていた。その文言を借りてみまするに…
湘南リラックス」をテーマに、「上質カジュアル」をコンセプトにしたライフスタイルセンターです。FILLはF=Fine(上質な・素敵な)、 I=Identitiy(個性・独自性)、L=Liberty(自
由・解放)、L=LifeStyle(ライフスタイル)を意味します。
トラディショナル からトレンディまで幅広いテナント様にご出店頂いており、地域の方々から愛されるショッピングセンター作りを心掛けております。
とのこと。ほほほ。
イオンなどの巨大ショッピングモールができ、地元商店街はシャッター通り、ゴーストタウンと化す、というようなテンプレートが地方を中心に展開され、地場産業を盛り上げて
いかないと!というドキュメントをテレビでなんとなく何度も観たことがあるような気がする。
でも、ショッピングモールも、地元商店主を苦しめて殺してやろうと思っているわけではない。
その証拠に、昔ながらの商店街と、新しいショッピングモールと、どちらが地元の経済に寄与しているかと言ったら、高齢化も進む中、明々白々なわけだ。
そんなこと言ったら普通は「血も涙も無い!」と言われてしまう感じがするが、ショッピングモールにテナントとして入った地元商店街のお店などもあるわけだし、
雇用も創出し、
モノは新鮮だわ
価格は安いわ
買いやすいわ
品揃えはいいわ
年中無休だわで、
利用者としてももう「商店街だけ」に戻ることなど、ぜったいに不可能だ。
この現実を見ず、なぜなんの努力もなしにどの口で「商店街に活気が戻って欲しい」などと言うのか、不思議でならない。
だって湘南モール(フィル)ですら、テラスモールとは違う路線を模索せざるを得ないのだから。
ユニクロは両方に入ってるけど品揃えは、微妙に違うんだろうなぁ…なんてね。
駅からのアクセスはテラスモールに軍配が上がる(駅前ですから)のは仕方ないにしても、今後注目すべきは湘南モールだと思う。
ここへきて表示が逆!!!ごめんなさい!!!
どうやって、地の利(?)を活かし強みを高め、イケスカネエシャレオツなテラスモールから客を奪うべく攻勢をかけるのか。
たびたび、湘南モールにばっかり訪れて、その経過を楽しんでみたいと思う。