招待されて、ハーメルン、を観せていただきました。 ハーメルンと言えばこれなんですよね。 福島会津を舞台に、廃校となった学校で一人静かに暮らす 年老いた元校長先生と、久々に故郷に戻ってきた卒業生、 そして過疎が進むその村に暮らす人々の記憶を穏やかに 優しく描いた作品。(※公式サイトより) 初日の上映には少しだけ不具合があったそうですが、 まぁいいじゃないですか。 http://www.hameln-film.jp/ 人によって、小学校の思い出ってそれぞれ、 量の多寡も濃淡もあって、濃密な関係性を立地や教師陣と 結んでいるタイプの人にとっては、卒業後も学校にコミット することもあるかとは思うんですが、 普通はあまりないですよね。 公務員として偶然関わることになった主人公も、 無理矢理ながら思い出し、そこに偶然わりと濃いめにからんで くる、実存の人々。 同じ県(舞台は福島)の中から来たとは言え、 その習俗はすこし都会とはズレたものになっているような。 珍しいのは、携帯電話もスマホも出て来ないところ。 だから、数十年経っても、 日本人なら同じ様な郷愁を味わえる。 機械や端末の古さに幻滅することはない。 すべて、主人公の脳内で起こっていることのように進むお話。 いや、このお話は、進んだりしていない。 正確に言えば、戻り、進み、また少し戻り、 しばらくゆっくり進んでは、また揺れながら戻る。 静かに、大人しく、昔から続いている営みとともに、 声を上げるでもなくじわっと変わっていく現実。 ここには撮影レポートも。 http://www.fukulabo.net/is.shtml/hameln/ BSフジでは「プレカット版」も放送されたようです。 http://www.bsfuji.tv/top/pub/hameln.html 「あの子達、どこへ行ったんでしょうねぇ」。 そういえば、 「あれって、なんなんだっけ…」と思うような、 おぼろで儚いけど確かめようのない子供のころの記憶って、 ありますよね…。 スタッフの中に、知り合いがいます。 http://kyowado.exblog.jp/17669943 [amazonjs asin="4480022724" locale="JP" title="ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)"] [amazonjs asin="4757532997" locale="JP" title="ハーメルンのバイオリン弾き~シェルクンチク~(7) (ヤングガンガンコミックス)"]