連合国は、ドイツに侵攻。
もう今となっては「ナチス=悪魔」の図式は少しでもひっくり返そうとしただけで集中砲火を浴びる状態ですが。
どんな思想があろうとも、ドイツ人にとっては「祖国」であるドイツを守るというのは、他のどんな国とだって同じだったろうに。
武装SS大隊相手に、たった1台で奮闘する戦車「フューリー」。
果敢でありながら、確実な死を覚悟した戦い。
ローガン・ラーマン演じる主人公ノーマンは生き残って英雄となったようですが、実際は、死んでても何もおかしくない。
象徴的なのは、脱出用ハッチから地面に逃げて潜んだノーマンを、ライトで照らし見つけながらも、見逃したドイツ兵。彼だって、戦争はしたくないし、人殺しなんかしたくない。
あそこで「憎悪の応酬」を断つ選択をしたドイツの一兵卒のことを、助かったノーマンは一生、考え続けることになるのでしょう。
単なる「反戦」を叫んでる人らは、この映画を「つまらない人殺し賛美の映画」と捉えるんでしょうか。かわいそうに。
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