裏社会に語り継がれる一騎当千・伝説の殺し屋ジョン・ウィック。愛を知り、表の世界へと足を洗い平穏な日々を送っていた彼は、ある日、不運にも彼の愛するもの全てをマフィアに奪われてしまう。怒りに震え、心の奥底に封じ込めた”殺し屋の魂”を解き放ち、復讐のために独り立ち上がる。
とにかく強い。
ベラボーに強い。
もう、理由なく強い。
目標となったロシアン・マフィアの息子が断末魔に口走ったように、いくらかけがえのない車と犬だったからって、何人殺すんだジョン・ウィック。
殺し屋たちの、いろんなタブーやセオリー、掟が渦巻く街で、全体を「仕切ってる」のはあのホテルの支配人なのか…。
復讐はわかるんだけど、動機として殺してる人数とのバランスがどうも取れない。
もしかするとこれは、「アクションを見せるための設定」に過ぎないのではないか。
主演のキアヌ・リーヴスが何ヶ月も特訓して挑んだと言われる圧巻のアクション。
スタントは使わないと言う彼の、凄まじいガンアクションと、体術。
それを見るためには、設定なんてあまり深くある必要はない、とも言えたりする。