バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) (日本語) 新書 – 2017/5/17

◎『孤独なバッタが群れるとき』の著者が贈る科学冒険ノンフィクション!

【本文より】
バッタの群れは海岸沿いを飛翔し続けていた。
夕方、日の光に赤みが増した頃、風向きが変わり、大群が進路を変え、
低空飛行で真正面から我々に向かって飛んできた。
大群の渦の中に車もろとも巻き込まれる。
翅音は悲鳴のように重苦しく大気を振るわせ、耳元を不気味な轟音がかすめていく。
このときを待っていた。
群れの暴走を食い止めるため、今こそ秘密兵器を繰り出すときだ。
さっそうと作業着を脱ぎ捨て、緑色の全身タイツに着替え、大群の前に躍り出る。
「さぁ、むさぼり喰うがよい」

【目次】
まえがき
第1章 サハラに青春を賭ける
第2章 アフリカに染まる
第3章 旅立ちを前に
第4章 裏切りの大干ばつ
第5章 聖地でのあがき
第6章 地雷の海を越えて
第7章 彷徨える博士
第8章 「神の罰」に挑む
第9章 我、サハラに死せず
あとがき

 

蝗害(こうがい)と呼ばれ、その歴史は古く、聖書やそれ以前の記録にもあるほど、アフリカに端を発するバッタ害は大きい。
風に乗ってインドにまで達するバッタたちの大繁殖と大移動は、いまだかなり謎に包まれている。

著者は博士として、研究者として、フィールドワークに驚きつつも、モーリタニアへの貢献と自身の人生について考える。
稀有なキャラクターはすでに、メディアでも話題だ。