kiyomizudera15

 

好きな噺(はなし)。

市井に生きる江戸(時代)の庶民の、ほとんど最下層に属する「かつぎの油屋」と、一点の曇りなく最高位・帝(天皇)までが登場する、京都ならではの噺。

私見だが、この噺のおもしろポイントは間違いなく、

「油屋」の発する

「千両で!?」

と、

「さよか!!」なのだ。

このポイントで面白くないとしたら、その噺家がおもしろくないのだ。
というか、面白さをわかっていないまま、噺をやってる。
ただ覚えてるだけ、っていうやつだな。

 

噺の中で興味深いのは

「水が漏るという器」

の噂で持ち切りになるという、御所内の空気。

くだらんものをありがたがるという、現代でも残っているような「いい身分の人々の感覚」。

なによりサゲ(オチ)が素晴らしい。

 

 

噺家の人柄によっては非常にやりにくい噺らしい。

なにせ、ほんの5秒ほどでも「帝」を演じなければならない。

この噺の原型ができたであろう時代。
皇族などは、お話などで出てくるだけの、もはや「伝説上の人物」。
実存が感じられる庶民など皆無だっただろう。

そうでなくても貴族が出てくる。

その時代感と、京都の豊かな町人の雰囲気が伝わってくるようで、好きだ。

 

しかし冒頭部分の茶店でのやりとりにある、「油屋だから滑って(茶碗を)割ったと言えば通るぞ」

という論理、

 

 

 

通るかねえwwww!?