そんなこと言い出したらキリないんですが、
なんでこんなに素晴らしい俳優陣を使って、素晴らしい監督がメガホンを取り、巨額を投じて、
こんなに嫌な思いをする作品を映像化して配信しなきゃならないのか…
って思うことがありますww
もちろん、問題の提起ではありますが、救いのない犯罪の連鎖。
さらりと死刑囚のプロフィールの一部にされてるけど、問題の根底には「暴力団」もあるわけで、社会全体の問題と、個人の凶悪さとがごっちゃになってる虚しさがある。
そこに、「週刊誌の記者、真剣にさえなれば正義」みたいな価値観が乗っかってる。
それとバランスをとるために、その記者の家庭は崩壊する、という構図を作ってある。認知症の母がいなくても、仕事にかこつけて家庭を顧みない男性は出版業界にだけいるわけじゃないけど、「仕事に懸ける」という意気込み、他の業種でもそうなのか!?と、自分に問うてみる必要はあるでしょう。
妻が絶望するほど、家庭が機能しなくなるほど仕事にのめりこめるのは、家庭があるから、妻が支えてくれてるからなのに、どこかで勘違いをしてしまう。
そういう勝手な「仕事人間」のことを、考えてしまいました。
それにしてもピエール瀧の凄さ。
凶悪な日々、そして「牧師さんに」と改心してみせる顔、
そして、裁判の場で生きがいを語るその姿。
全てが堂に入っている。
さらりとにじみだす、日常的な狂気。
それと比して、山田孝之のシリアスな顔。
週刊誌の記者に、そんなシリアスなやついないだろw、と妙なフィクションを感じるのでありました。
まぁ、これも狂気といえば狂気でしたけどww
Huluで観ました。