臨済宗相国寺で、僧徒を対象に「危機の時代における宗教」をテーマに行なった4回にわたる連続講義をまとめたもの。
政治、文化、国際紛争まで、多岐にわたるジャンルを網羅し、その流れを宗教的立ち位置から俯瞰。
「宗教とは」を知ると同時に、「どれが宗教ではないか」を明確にして、その意味と功罪をわかりやすく解説してくれています。
講義録って、どこにも文章として出していないような「そんなことってあったの!?」というようなことが、ポロっと出てきたりしますね。
日本の「小泉劇場」時の郵政民営化についても言及していて、「えええ!?」ってなりました。
クリスチャンによる、仏教徒との質疑応答も明快。