Where Are We Now?

僕らは今、どの辺にいるんだろ?

読んだ本

夫のちんぽが入らない

投稿日:

夫のちんぽが入らない

 

こんな本だったのか!!!!

よくある、アラサー以上の、こじらせた、露悪的な、でも目立ちたいから何か書きたい女の、自己顕示欲がエロ方向に振り切ったエッセイ集、だと思っていた。そう思って敬遠している人は、まだまだ多いかも知れない。

タイトルがタイトルだけに、手に取りにくい人もいるだろう。
通販で、思い切って買うべきだと思う。

こんなにも苦しい、自分と、夫と、周りと、子供らと、人生の物語。
共感する部分は、きっと誰にでもあるのだと思う。

取り戻せない過去と、これから選び取る未来と。
その切なさ、刹那さは、固有のものだけれど、秘密とともに、これからも胸のうちで温まっていく。

寂しさと、友愛と、苦しさと、愛おしさと。
それは明晰であるがゆえにストレスとなり、緩慢であるがゆえにいつまでも尾を引く。

 

社会のどこかで、こんな思いの人がいる。

助けてはあげられないけど、なんとかならないものか…そう思わせる。

タイトル!
タイトルがタイトルであるがゆえに手に取ったのではあるが、手にさえ取れない人がいるのも、これまたタイトルのせいである。

タイトルやネーミングについて、タブーや人気について、にすら無言で問題提起をしているように思える。

トータル的に、本当に傑作だと思う。
目に飛び込んでこない装丁の工夫も、素晴らしい。

本当に「夫の」だったんだな…。

 

-読んだ本
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

しょうがの味は熱い/綿矢りさ

こんなもんだよね…と煮詰まりながらも、上下を繰り返す男女の感情。

祈りと署名

どうやって描いているのか、発表当時はプロの漫画家の中でも謎だったという。

ほんとうにすごい!iPS細胞

最初は、Appleとソニーが研究したの?なんて思いましたがw

ツキの法則 「賭け方」と「勝敗」の科学

ツキの法則 「賭け方」と「勝敗」の科学

それは、もっとも早く負ける方法、だったw

タモリ論

この著書は2013年に上梓されたものなので、刊行時点では著者も読者も、2014年(平成26年)の「笑っていいとも!」終了を知らない。

ハッピーメールバナー
※New※ プロミス レディースキャッシング