10巻ほど読んで、そのままになっていたので、最初から最新巻まで読み直した。
こ、こんな話だったのか…!!という驚愕。
そして作者の画力が上がっていくに連れ、複雑な事情がわかりやすくなっていく。
だけど当初、「なんだこの漫画は!すごい!」となったのは、あの荒削りな画風が、迫力を醸し出していたというのも正直なところだと思う。
それにしても「あれが、そういうことだったのか…」と驚かされ、引き込まれる。
単なるファンタジーではない、壮大な、まさしく人間の、物語。
映画も2作品、見た。
ひどいレビューに書いてあったけど、「できないならやらないでください」という酷評は言い得て妙、だとも言える。
しょせん、巨人のインパクトと、内部の人間模様を描くしか、やりようがないのだ。
巨額の予算と、人気の俳優を集めても、この漫画の真髄を、120分以内に描くことなどできるわけがない。
そんな中、なんとかオリジナルキャラを創出してでも着地しようとしたのは素晴らしいことだし、長谷川博巳(シキシマ)も頑張っている。
あとはCGによる迫力あるシーンなんだけども、原作を読んであの「超大型巨人が…」を知ってしまっている人間としては、「うあぁ怖い!」とはもう、単純には思えなくなっている。
2011年以降は、震災の影響を作風にも受けざるを得ない、という感じになっているようだが、やはり漫画誌に残る作品だと言えると思う。