無人島で助けを求める孤独な青年ハンク(ポール・ダノ)。いくら待てども助けが来ず、絶望の淵で自ら命を絶とうとしたまさにその時、波打ち際に男の死体(ダニエル・ラドクリフ)が流れ着く。ハンクは、その死体からガスが出ており、浮力を持っていることに気付く。まさかと思ったが、その力は次第に強まり、死体が勢いよく沖へと動きだす。ハンクは意を決し、その死体にまたがるとジェットスキーのように発進!様々な便利機能を持つ死体の名前はメニー。苦境の中、死んだような人生を送ってきたハンクに対し、メニーは自分の記憶を失くし、生きる喜びを知らない。「生きること」に欠けた者同士、力を合わせることを約束する。果たして2人は無事に、大切な人がいる故郷に帰ることができるのか──!?
これこそ、邦題が要るだろ…。
この「スイス・アーミー・マン」というのは、スイスの印が入ったアーミー・ナイフのように、いろいろなサバイバル用途に応じた機能を持っている、という意味らしい。
あのハリー・ポッターのダニエル・ラドクリフが、ここまで癖のある役をやるとは…。
最初の馬鹿馬鹿しそうな設定から、最後は人生の深淵にいたるようなテーマ性を帯びてくる。
笑う者、泣くもの、寂しさを感じる者、いろんな人が出るだろう。
「不安だ」から始まるエンディングテーマが物悲しい。
・Amazonプライムに入れば、すぐ観れるというやつ!