政略結婚で結ばれた、恰好ばかりの織田信長と密かに信長暗殺を目論む・濃姫は、全く気が合わない水と油の関係。ある日濃姫の祖国で内乱が起こり父が命を落とす。自身の存在意義を失い自害しようとする彼女に、再び生きる意味と場所を与えたのは、他でもない信長だった。そんな信長もまた、大軍に攻められ窮地に立たされた時、濃姫にだけは弱音を吐く。自暴自棄になる彼を濃姫は鼓舞し、二人は桶狭間の激戦を奇跡的に勝ち抜く。これをきっかけに芽生えた絆は更に強くなり、いつしか天下統一が二人の夢となる。しかし、戦に次ぐ戦のなかで、信長は非情な“魔王”へと変貌してゆく。本当の信長を知る濃姫は、引き止めようと心を砕くが、運命は容赦無く<本能寺>へと向かっていく。激動の30年を共に駆け抜けた二人が見ていた、“本当の夢”とは―。
明智光秀は、織田信長と同時に、息子で織田家当主になっていた信忠も同時に討っている。しかし、二人の首を見つけることができていない。
そのため、「信長は生きていた」説が広まることになった。
仇を討った豊臣秀吉は、
「上様ならびに殿様いづれも御別儀なく御切り抜けなされ候。膳所が崎へ御退きなされ候」
上様(信長)も殿様(信忠)も無事に難を切り抜け、近江膳所(滋賀県大津市)まで逃れている
という情報をわざと流し、光秀はただの反逆者だという印象づけに成功した。
それにしても、当代きっての人気俳優木村拓哉・人気女優綾瀬はるかというスター共演、さらに「本能寺の変」という定番中の定番、というモチーフを持ってしないと、これくらいの大型時代劇は予算を取れないのか…厳しい時代よのう、という感じがする。
悲しい二人の絆と、大立ち回り。
人間味あふれる信長。
近年の進んだ研究の結果が取り入れられたとは言えない古い「信長像」だが、いまだ「信長」を求める人らが見たいのは「こういう信長」なのだろう。
これは「キムタクを見る映画」であり、
「昔からの信長像を知る映画」である。
ぎふ信長まつりではキムタクを見ようと、46万人が熱狂したという。
その経済効果たるや。
https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20221107_22973
時代劇にはよくある気がするが、燃え盛る木造屋敷の中、咳き込むこともほぼなく動き回る肺活量の凄さに驚嘆する。
それにしても、特殊メイクまでして徳川家康を斎藤工にする必要はあったのか!?
エンドロールの音楽が印象的。
・Amazonプライムに入れば、すぐ観れるというやつ!