時は紀元前。春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児として育った信は、王弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・嬴政に力を貸し、みごと内乱を鎮圧。玉座を奪還することに成功した。しかし半年後、王宮に突如知らせが届く。隣国「魏」が国境を越え侵攻を開始した。秦国は国王嬴政の号令の下、魏討伐のため決戦の地・蛇甘平原に軍を起こす。歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、同郷の尾平と尾到と再会。尾兄弟に加え、残り者の頼りない伍長・澤圭と、子どものような風貌に哀しい目をした羌瘣と名乗る人物と最弱の伍を組むことになってしまう。信たちが決戦の地・蛇甘平原に着くと、戦況は最悪。完全に後れを取った秦軍だったが、信が配属された隊を指揮する縛虎申は、無謀ともいえる突撃命令を下す。
第2作目。
蛇甘(だかん)平原での、秦軍と魏軍の戦い。
李信はのちに将軍になるが、奴婢から勝ち上がった彼の活躍は、映画で言えばパート50くらいまで続気ないと描けないだろう。
しかも、まだ漫画原作も完結はしていない。
謎の一族、蚩尤(しゆう)の羌瘣の凄まじいエピソードはフィクションにせよ、壮大な古代中国の奥深さを感じさせる。
原作でもまだ明かされていないが、おそらく嬴政は、信の幼馴染の漂その人である。
瓜二つだった彼は、皇帝のふりをして中華を統一する。
それでいて初めて、始皇帝となった後の暗殺も見えてくる。
呂不韋も出てきたし、李牧との戦いはパート3、ということになるのだろうか。