それは大きな期待が集まる大事なミッションだった。火星に向かう宇宙船に乗るべく、地球から打ち上げられたのは3人のスペシャリスト。しかし、出だしは順調だったものの、予期せず事態が起こる。そこにいるはずのなかった存在。しかも、宇宙船の生命維持装置を誤って破損してしまい、命の危機に直面する乗組員たち。生存に必要な酸素が次第に枯渇していく中、一刻の猶予もなくなってしまい、クルーたちは究極の決断を迫られる。
Netflixオリジナル。
原題は「STOWAWAY」。
どうしてこの内容でstowaway(密航)なのか。
限界状態で、一人でも「密航」(この場合、無賃で潜り込んだとかではなく闖入してしまったという意味)者がいると、たちまちすべての問題が最大化する。
例えば普通の船なら、一人や二人、密航者がいても、沈没はしない。
だけど宇宙船だと、酸素量も厳密に計算してあるので、死活問題に直結する。
ギリギリの選択。
地球が見えているような距離で、火星に届く前に、ミッションはどうなってしまうのか。
不信感も出てくるが、派手なあり得ない暴行などには発展しない、静かな演出が逆にものすごく怖い。
スリラー、やホラー、だと書いているレビューもあるけど、究極の選択は、あんがいあっさり訪れるのかも…という意味では気持ちを強くさせてくれる作品でもある。
抑えた、ダニエル・デイ・キム、良い。
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